『天気の子』の感想

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 モヤモヤする映画だったけど、この映画の「ヒロインと主人公」の関係って、「大ヒット映画を手がけた新海誠監督と川村元気プロデューサー」の関係に似てるかも?……と考えてみたら、だんだんそういう映画のように思えてきた。

  ヒロイン(=監督)は、他人には無い特殊な力を持っていた。しかし、それは使わず、親や大きな組織の力も借りず、自分と身内だけで細々と生きてきた。しかし、その生き方に限界が訪れる。「もう自分の恥ずかしいところを極限までさらけだして売り物にするしかないのでは!?(=究極の私小説的アニメ映画)」……と迷い始めたところで、主人公(=プロデューサー)と出会う。ヒロインは実は知る人ぞ知る存在で、主人公はそんな彼女の噂を聞き、会いにきたのだ。出会った2人は意気投合し、一緒に仕事をすることになった。そして、主人公が企画・プロデュースを手がけた「晴れ女」が大ヒット! ヒロインは、それまで秘めていた才能で、いちやく人気者となり、幅広い層のお客さんを笑顔にし、仕事の依頼も殺到した。……と、ここまでの展開は、監督とプロデューサーが『君の名は。』を大ヒットさせるまで、を彷彿とさせる。

 ではこの後はと言うと、「if」、大ヒット監督の身に起こりえたかもしれない物語ではないか。

 ヒロイン(=監督)は周囲の期待に応えて仕事をするうちに、身体を壊してしまう。そこで、主人公がはたと間違いに気づく。そして後悔する。自分のプロデュース方針のせいでこんなことになるなんて……!
 主人公が映画のプロデューサーだったら、きっとこう叫ぶだろう。「『君の名は。』みたいな映画を世界中が望んでいる。だけど、それはもう撮らなくていい。すべての映画ファンを敵に回しても、俺は君を助ける!」

 おおむね、そんな映画ではなかっただろうか……。

「よつばの。読書会15」参加レポート

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 おすすめの同人誌を持ち寄って参加者が自由に読むイベント、「よつばの。読書会」(第15回)にまた参加しました。

持参した本

  過去に7回参加しているので、珍しい本はもう弾切れで、今回は最近買った本や再読して面白かった本などを持っていきました。

会場で読んで印象に残った同人誌

  • AMERICA『Hitsujitachi no Chinmoku』……会場内にサークル「AMERICA」のファンが設置した特設コーナーがありました。この読書会の光景としては異様で、また表紙の絵も独特なので、その一角はちょっと近寄りがたい雰囲気でした……。でも、本を開いてみたら、独特なパワーが! 主に映画『羊たちの沈黙』のコミカライズなのだけど、そもそもどういう衝動に突き動かされて「この映画を漫画で表現せねば」と思ったのだろうか。なぜこんなに分厚い紙なのだろうか。いろんな疑問が脳を駆け巡る。でも、何か情熱は伝わってくる。何年もかけて、この漫画を描ききることは容易ではなかったはず。「人はなぜ同人誌を作るのか?」とか「作りたいものを作るのが正しいのだ」とか、いろいろ考えさせられるコーナーでした。
  • あむ『星宮いちごを強姦して僕は星になる』……初めて見るスタイルのエロ同人誌でした。エロ同人誌において、ヒロインの相手をする男性は、同じ物語世界に属するキャラ(主要キャラ、モブキャラ、物語本編には登場しないけどその世界のどこかに居ると思われる同人誌オリジナルキャラ等)が務めるのが一般的。だけど、この本では、エロ同人漫画家(=この本の作者だと思われる)が、現実世界の新宿に現れた星宮いちごを襲いに行くシチュエーションが描かれている。「そういうカップリングも成立するんだ!?」と驚きました。また、そのカップリングで読み物として成立させるのは難易度が高そうに思えますが、続きが気になって読んでしまう漫画のパワーが有り、異種格闘技戦のような先が読めない感じや、『聖戦士ダンバイン』の「東京上空」の回でファンタジー世界のロボットが現実世界に突然現れた時のような不思議な感覚が味わえました。
  • 『FREE TALKING』……大平晋也氏の『バブルガムクライシス』の原画が載っていて、これが格好よかった!
  • 『PEACH GIRL~ROUGH SKETCH 2018 TB MIX~』……「電人堂」というサークルの同人誌で、4冊ほど置いてあって、絵がかわいかった。
  • 丸紅茜『丸紅アパートメンツプレスペーパー Vol.5』……おしゃれな本で、外国の建物の描き方が良いなあと思いました。
  • イアン『イアンのナードコア大百科』……僕はまったく縁のないジャンルだけど、詰め込まれた情報量と本の分厚さに作者の熱意を感じました。あと、今思い出したけど、レオパルドンの曲は好きで昔よく聴いてました(『ゼロ装置』とか『気合ライダース』とか)。
  • 『Adult Video Animation 完全攻略法』……噂には聞いていたけど、初めて実物を見ました。アダルトアニメの作り手に取材するだけでなく、『Newtype』はじめ各アニメ雑誌の編集者に「(その当時)新たに生まれたアダルトアニメという存在をどう捉えているのか」をインタビューしていて凄かったです。
  • ネギなしラーメン『かえでさんとあおいちゃんが登る 百名山』……山に登った体験を絵に描いて同人誌を作る、というサイクルをコツコツと何年も継続していて凄いと思いました。

 

 

 

 (2019年6月1日(土)「よつばの。読書会15」@東京都中央区立産業会館2階展示室)

C95(冬コミ)情報

・僕自身のサークルは今回不参加です。

・newさんの依頼で、下記サークルのポストカード(宛名面)のデザインを担当しました。参加される方は、見てみて下さい!

2018年12月29日(土):L27a
サークル名:Project ORBIS

 

C94(夏コミ)参加情報

2018年8月12日(日)西2ホール:な07b
サークル名:bono1978

https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/13909552

頒布物

1)『水池屋文庫』(残り数冊)

多忙につき新刊が作れなかったので、前回の残りを持っていきます。水池屋さん本人は会場に来る予定です。

2)やしさんのサークルの本

やしさんとtatsu2さんの本も一部置くことになりました。きっと凄い本。

「oculusGo」を購入して10日ほど使った感想

第一印象は旧ザク

使用感を『機動戦士ガンダム』のモビルスーツに例えると、今思えば、PSVRは「ガンタンク」だった。「これが未来…なのか!?」と。起動に手間が掛かるし、ケーブルがごちゃごちゃしているし、ゴーグルの後頭部の出っ張りがチェアの背もたれに当たるから姿勢も不自然だし……。

一方、oculusGOは「旧ザク」みたいな感じ。まだ初期のプロダクトだけど、未来へと伸びるレールが完全に見えたような気持ちになれる。ゴーグル単体で動作するから、かぶればすぐにVRの世界に行ける。姿勢も自由で、寝転ぶことすらできて、前述の不満は全部無い。解像度はまだ物足りないけど、それを補って余りある魅力がある。そんな違いを感じた。

既存の2Dの映像作品を鑑賞する用途には向かない

いくつかのレビューで「おすすめアプリはNetflix」というのを読んで、「NetflixはNetflixじゃないの?」と思っていたけど、使ってみたら確かに凄かった。視線の先に大スクリーンがある感覚が味わえる(このまま性能が向上したら、映画館はつぶれると本気で思う)。

ただ、試しに『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を再生してみたら、ディテールがつぶれすぎで、現代の鮮明な映像に慣れた目ではとても観ていられなかった。巨大なブラウン管テレビでVHSを再生しているような感覚。なので、「これは“観た”ことにはならないな……」と感じて、早々に再生をやめた。構造上、スマホをチラ見できないから、映像に集中できる利点はあるが……。実写映画も同様で、自分的には「これなら普通にTVで観たほうがいいな」と思った。今後のVR用ディスプレイの性能向上に期待。

一方、GoProとかで撮影された360度動画を観る分には、雰囲気は楽しめる。動物と触れ合う動画とか観ると楽しい。

アプリが探しづらい

1000種類以上のアプリがあるらしいけど、自分にフィットするアプリの探し方がよく分からない。

おすすめアプリ

『Face Your Fears』

PCゲーム『Left 4 Dead』を開発したタートル・ロック・スタジオのVRアプリ。異世界へのゲートが幾つかあり、選択して中に入ると、虫に襲われたり、高所から落下したり、様々な恐怖を体験できる。思わず「うわっ」と声が出るし、冷や汗が出る。タイアップなのか『ストレンジャー・シングス』の世界もある。荒削りなアプリが目立つ中で、開発経験が豊富なのか、作っている人のセンスが良いのか、鑑賞者を驚かせる演出力が飛び抜けていた。

 

未来っぽさを感じたアプリ(※面白いという訳ではない)

『Blade Runner 2049: PART II Memory Lab』

アドベンチャーゲーム。ところどころ展開がだるい部分はあるけど、ブレードランナーの世界の歓楽街の360度の景観など一見の価値あり。『Blade Runner 2049』のアプリは2本あり、それぞれ開発会社が違うせいか、見た目や楽しませ方など、作りがかなり違う。僕的には、このパート2の方が印象に残った。

『Worship Space』

仏教をテーマにしたアプリ。oculusGoを被ると、3体の仏像がまつられた仏殿が現れ、読経(?)をBGMに、思う存分拝むことができる。(僕は課金していないので詳細は不明だが、)課金すると、お堂の中の装飾が豪華になっていくっぽい。「VR、宗教、課金」の組み合わせは、将来的に大変なことが起こりそうだと予感させた。

Mondly: Learn Languages in VR

語学アプリ。「電車の中での会話」「ホテル宿泊時の受付係とのやりとり」「タクシー乗車時の会話」など、幾つかのシチュエーションでの会話を、その場にいるような気持ちで体験できる。

Twitterに感想を書いたら、意外と多くの人の興味を引いたようだが、内容が初歩的なので、あまり高度な会話は期待しないほうがいい。ただ、音声認識を使ってCGキャラと会話する点と、会話内容が視界に表示されるUIに未来っぽさを感じた。

現実世界の英会話でも、この画面のように、相手の言ったことが(音声認識とかで)視界に文字表示されるようになったらいいなと思った。そうなったら「聞き取れない恐怖」は解消されるし、理解の助けになる。さらに、質問に対する返答のパターンが(AIとかで)幾つか表示されて、会話をサポートしてくれるようになったら便利そう。そういう未来がきてほしい!と想像が広がるアプリだった。

Sphere Toon - VR Comic

漫画表示アプリ。VR用の演出が施された漫画が8本入っている。特に『SUPERNATURAL GIRL』では、漫画の中に入ったような体験ができる。360度に漫画の絵があり、近くの物体はハッキリ、遠くはボケる感じで処理しているだけだと思うけど、意外と面白い体験。

また、今のところ、実写か西洋的なCGばかりで、アニメ絵のoculusGoコンテンツが珍しいので、その見た目も新鮮に感じた。

お気に入りアプリ

『Gala360』

世界中の写真家が投稿した360度の風景写真を閲覧できる。旅行好きにはオススメ。

『Visbit 8K VR Video』

この中にある、ニューヨークのタイムズスクエアの景観の360度動画が良かった。「未来になったら、世界中に360度の定点観測カメラが置かれて、そこにいつでもアクセスできるようになるのかな。なったらいいな」と思った。

トラブル

Wi-Fi

僕のルーターは5GHz帯と2.4GHz帯が使えるのだけど、5GHz帯だと接続が不安定だった。2.4GHz帯に繋げたら解決した。

買ったほうがいいかどうか

最初に書いたように、まだ「旧ザク」的存在なので、「ガンダム」的な真打ち登場まで待ってもいいけど、この金額なら興味本位で買っても損は無いのでは。

それと、以前にVR未経験の人に、想像上のVRの話をされて「きっとこういう感じなんでしょ? 興味わかないなあ」とか言われて、「いや、それはぜんぜん違うぞ!」と思ったことがあるので、買うにしろ借りるにしろ、教養として、みんな一度は体験したほうがいいとは思う。

 

新聞に載ったアニメレビュー

新聞に載ったアニメレビュー