C94(夏コミ)参加情報

2018年8月12日(日)西2ホール:な07b
サークル名:bono1978

https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/13909552

頒布物

1)『水池屋文庫』(残り数冊)

多忙につき新刊が作れなかったので、前回の残りを持っていきます。水池屋さん本人は会場に来る予定です。

2)やしさんのサークルの本

やしさんとtatsu2さんの本も一部置くことになりました。きっと凄い本。

「oculusGo」を購入して10日ほど使った感想

第一印象は旧ザク

使用感を『機動戦士ガンダム』のモビルスーツに例えると、今思えば、PSVRは「ガンタンク」だった。「これが未来…なのか!?」と。起動に手間が掛かるし、ケーブルがごちゃごちゃしているし、ゴーグルの後頭部の出っ張りがチェアの背もたれに当たるから姿勢も不自然だし……。

一方、oculusGOは「旧ザク」みたいな感じ。まだ初期のプロダクトだけど、未来へと伸びるレールが完全に見えたような気持ちになれる。ゴーグル単体で動作するから、かぶればすぐにVRの世界に行ける。姿勢も自由で、寝転ぶことすらできて、前述の不満は全部無い。解像度はまだ物足りないけど、それを補って余りある魅力がある。そんな違いを感じた。

既存の2Dの映像作品を鑑賞する用途には向かない

いくつかのレビューで「おすすめアプリはNetflix」というのを読んで、「NetflixはNetflixじゃないの?」と思っていたけど、使ってみたら確かに凄かった。視線の先に大スクリーンがある感覚が味わえる(このまま性能が向上したら、映画館はつぶれると本気で思う)。

ただ、試しに『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を再生してみたら、ディテールがつぶれすぎで、現代の鮮明な映像に慣れた目ではとても観ていられなかった。巨大なブラウン管テレビでVHSを再生しているような感覚。なので、「これは“観た”ことにはならないな……」と感じて、早々に再生をやめた。構造上、スマホをチラ見できないから、映像に集中できる利点はあるが……。実写映画も同様で、自分的には「これなら普通にTVで観たほうがいいな」と思った。今後のVR用ディスプレイの性能向上に期待。

一方、GoProとかで撮影された360度動画を観る分には、雰囲気は楽しめる。動物と触れ合う動画とか観ると楽しい。

アプリが探しづらい

1000種類以上のアプリがあるらしいけど、自分にフィットするアプリの探し方がよく分からない。

おすすめアプリ

『Face Your Fears』

PCゲーム『Left 4 Dead』を開発したタートル・ロック・スタジオのVRアプリ。異世界へのゲートが幾つかあり、選択して中に入ると、虫に襲われたり、高所から落下したり、様々な恐怖を体験できる。思わず「うわっ」と声が出るし、冷や汗が出る。タイアップなのか『ストレンジャー・シングス』の世界もある。荒削りなアプリが目立つ中で、開発経験が豊富なのか、作っている人のセンスが良いのか、鑑賞者を驚かせる演出力が飛び抜けていた。

 

未来っぽさを感じたアプリ(※面白いという訳ではない)

『Blade Runner 2049: PART II Memory Lab』

アドベンチャーゲーム。ところどころ展開がだるい部分はあるけど、ブレードランナーの世界の歓楽街の360度の景観など一見の価値あり。『Blade Runner 2049』のアプリは2本あり、それぞれ開発会社が違うせいか、見た目や楽しませ方など、作りがかなり違う。僕的には、このパート2の方が印象に残った。

『Worship Space』

仏教をテーマにしたアプリ。oculusGoを被ると、3体の仏像がまつられた仏殿が現れ、読経(?)をBGMに、思う存分拝むことができる。(僕は課金していないので詳細は不明だが、)課金すると、お堂の中の装飾が豪華になっていくっぽい。「VR、宗教、課金」の組み合わせは、将来的に大変なことが起こりそうだと予感させた。

Mondly: Learn Languages in VR

語学アプリ。「電車の中での会話」「ホテル宿泊時の受付係とのやりとり」「タクシー乗車時の会話」など、幾つかのシチュエーションでの会話を、その場にいるような気持ちで体験できる。

Twitterに感想を書いたら、意外と多くの人の興味を引いたようだが、内容が初歩的なので、あまり高度な会話は期待しないほうがいい。ただ、音声認識を使ってCGキャラと会話する点と、会話内容が視界に表示されるUIに未来っぽさを感じた。

現実世界の英会話でも、この画面のように、相手の言ったことが(音声認識とかで)視界に文字表示されるようになったらいいなと思った。そうなったら「聞き取れない恐怖」は解消されるし、理解の助けになる。さらに、質問に対する返答のパターンが(AIとかで)幾つか表示されて、会話をサポートしてくれるようになったら便利そう。そういう未来がきてほしい!と想像が広がるアプリだった。

Sphere Toon - VR Comic

漫画表示アプリ。VR用の演出が施された漫画が8本入っている。特に『SUPERNATURAL GIRL』では、漫画の中に入ったような体験ができる。360度に漫画の絵があり、近くの物体はハッキリ、遠くはボケる感じで処理しているだけだと思うけど、意外と面白い体験。

また、今のところ、実写か西洋的なCGばかりで、アニメ絵のoculusGoコンテンツが珍しいので、その見た目も新鮮に感じた。

お気に入りアプリ

『Gala360』

世界中の写真家が投稿した360度の風景写真を閲覧できる。旅行好きにはオススメ。

『Visbit 8K VR Video』

この中にある、ニューヨークのタイムズスクエアの景観の360度動画が良かった。「未来になったら、世界中に360度の定点観測カメラが置かれて、そこにいつでもアクセスできるようになるのかな。なったらいいな」と思った。

トラブル

Wi-Fi

僕のルーターは5GHz帯と2.4GHz帯が使えるのだけど、5GHz帯だと接続が不安定だった。2.4GHz帯に繋げたら解決した。

買ったほうがいいかどうか

最初に書いたように、まだ「旧ザク」的存在なので、「ガンダム」的な真打ち登場まで待ってもいいけど、この金額なら興味本位で買っても損は無いのでは。

それと、以前にVR未経験の人に、想像上のVRの話をされて「きっとこういう感じなんでしょ? 興味わかないなあ」とか言われて、「いや、それはぜんぜん違うぞ!」と思ったことがあるので、買うにしろ借りるにしろ、教養として、みんな一度は体験したほうがいいとは思う。

 

新聞に載ったアニメレビュー

新聞に載ったアニメレビュー

 

 

Kindle『新聞に載ったアニメレビュー』リリース

藤津亮太さんの電子書籍『新聞に載ったアニメレビュー』が発売になりました。朝日新聞夕刊「茶話」コーナーに連載されたアニメレビューと年間回顧の原稿をまとめたものです。そのときどきの注目作、見どころが紹介されています。

僕はこの本のKindle用データ作成を担当しました。電子書籍ならではの「リフロー型(レイアウトが固定されない形式)」で作ったのですが、想定外にDTPソフトだけでは作業が完結せず、EPUBファイルのHTMLを手打ちで微調整してやっと完成しました。(同様のお仕事があれば引き受けますので、お気軽にご相談ください)

表紙イラストレーターは、藤津さんのお知り合いのjimao氏。表紙デザイナーの方は、僕が手配しました。

たくさん売れれば、次に繋がって、さらに本が作れるかもしれません。ぜひお買い求めください。よろしくお願い致します。

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<目次> 

はじめに
「フラクタル」 願いを込めた業界批評
「魔法少女まどか☆マギカ」 魔法少女の成長物語
「日常」 自然を装う作為、おかしみに
最先端「サナギの季節」
「TIGER&BUNNY」 肌触りリアルなヒーロー
「劇場版ポケットモンスター」 ジブリ映画を意識?
「魔乳秘剣帖」 輝いているのは大人の事情
「UN―GO」 挑発的に「真実」問う
「輪るピングドラム」 愛失った子の生存戦略
【回顧2011】サブカル コラム「茶話」担当筆者、私の3点
「機動戦士ガンダムAGE」 「中高学年」を狙う挑戦
「フレンズ もののけ島のナキ」 3DCGに春到来?
「ちはやふる」 良作支える局の意志
「ももへの手紙」 絵だからこそのリアル
「これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド」 大胆な展開
「戦国コレクション」 人工の美、極みに達し
「ベルセルク 黄金時代篇2」 食い違う肉体と感情
「エウレカセブンAO」 SF観持つ教養小説
「放課後ミッドナイターズ」 愛嬌のある人体模型
「伏 鉄砲娘の捕物帳」 恋物語超える奥行き
「花の詩女 ゴティックメード」 音・色・動き、総動員
「ジョジョの奇妙な冒険」 色と影に原作の感覚
【回顧2012】サブカル コラム「茶話」担当筆者、私の3点
「青の祓魔師」 描写に華、細部に力
「宇宙兄弟」 会話の妙で2年目へ
「たまこまーけっと」 「私」のいる広い風景
「宇宙戦艦ヤマト2199」 壮大なロマンに新鮮さ
「翠星のガルガンティア」 働く意味問いかける
「はたらく魔王さま」 日常空間が笑い誘う
「SHORT PEACE」 大人向けの豪華絢爛
「アイカツ!」 個性だけじゃダメ
「有頂天家族」 小説を的確に映像化
「蒼き鋼のアルペジオ」 手描きに迫るCG
「寫眞館」「陽なたのアオシグレ」 2作家の個性がギュッ
【回顧2013】私の3点 サブカル 若者だけの文化ではない
「キルラキル」 奔放な物語、結末は?
「凪のあすから」 境界線の向こう側は?
「サザエさん」の魅力
「ガンダムビルドファイターズ」 ガンプラバトル満喫
「ピンポン」 原作のエッジ丸めず
「たまこラブストーリー」 心の揺れ、震わす映像
「妖怪ウォッチ」 疾走する妖怪ギャグ
「スペース☆ダンディ」 3人の悪ノリ、加速
「ばらかもん」 方言リアルに再現
「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」
「ガンダム Gのレコンギスタ」 「元気」詰まったサプリ
「SHIROBAKO」 業界の内幕、キラキラと
「龍の歯医者」 見本市にある雑食性
【回顧2014】サブカル、私の3点
「四月は君の嘘」 人と人をつなぐ「音楽」
「ユリ熊嵐」 憎悪は超えられるか
「美男高校地球防衛部LOVE!」 かっこカワイイ世界
【回顧2016】サブカル 私の3点 現実と地続きの世界
【回顧2017】サブカル・私の3点 虚構の中のリアルを楽しむ
奥付

『資料性博覧会11』で買った本

 資料系同人誌の即売会『資料性博覧会11』。今回の会場は中野サンプラザ13階で、まんだらけのお祭り「大まん祭」の会場で開催されていた。お昼頃に着いたら、会場内に人が多すぎて、通路の進みたい方向に進めないぐらいの混雑ぶり。サッと一周して、13時頃にもう一回行ったら少し落ち着いていた。

買った本

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・金山明博『あめんぼうの詩』

 アニメーター金山明博氏の自伝マンガ。幼少期~虫プロダクション入社~『ジャングル大帝』制作時が舞台。志半ばで漫画の道を断念してアニメ業界に転向したため、当初はアニメの仕事に情熱を注げずにいたようだが、『やぶにらみの暴君』に感銘を受けて、アニメーターとしてプロ意識に目覚めるまでを描いている。
 他に特別編として、金田伊功氏の思い出、心霊体験の思い出のマンガあり。

 

『佐武と市捕物控 放送45周年 スタジオゼロ 設立50周年 記念誌』

 石ノ森章太郎氏、杉野昭夫氏、鈴木伸一氏、原口正宏氏のインタビューを収録。『佐武と市』のアニメ史上の位置づけや、関わった各制作会社の当時の様子、「村野守美~木村圭市郎~金田伊功」の流れの話題が面白かった。
 本が水に濡れて変形していたので、割引価格だった。

 

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『ワンフェスカフェイベント非公式LOG』

 2011~2012年に秋葉原にあった海洋堂のイベントスペース「ワンフェスカフェ」。そこで行われた幾つかのトークイベントの非公式レポート。
 内容としては、「“銀河の鷲メガロ・ザック”とキャラクタープラモ狂乱の時代」(アートミックの社長と今井科学の関係、ガンプラブーム時のプラモの売れ具合の話、ロボダッチの裏話など)と、「ファインモールド風雲録!」(会社の規模が非常に小さいという話、金型内製の話、宮崎駿や鳥山明との関係、スターウォーズ関連プラモの話など)が面白かった。

 

・かに三匹『ベトナム・アニメDVDレビュー集』

 今年ベトナムに旅行したばかりなので、気になって購入。ベトナム製アニメ20本のレビューが掲載されている。動物キャラのアニメが多い模様。

『リズと青い鳥』感想

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鳥と卵

 才能を「鳥」に例えたストーリーなので、劇中の「卵」の存在が気になった。

 劇中で卵のようなものは、2箇所出てくる。

 1つめの卵は、みぞれのことが大好きな後輩が、希美に「ゆで卵」をプレゼントする場面。「コンビニのゆで卵、味がついてて美味しいです~!」とか言って。一見、なごむ場面だけど、ゆで卵は、要は「一度も飛ぶことなく殻の中で死んだ鳥」じゃないだろうか。この時、みぞれのオーボエは殻を破れずにいるのだが、このままいったら卵のまま死ぬかもしれない。だから、なごんでいる場合じゃなく、結構残酷な小道具だと思う。

 部活内で親睦を深めるのはいいことだけど、今回の映画では、仲良くプールに行っても曲の解釈を深める助けにはならないのである。「みぞ先輩大好き!」と接触してくる、ゆで卵好きの「ぬるま湯」が才能を殺す!(※とはいえ、高校1年生の子が3年生の先輩に与えられるものには限りがあるので、彼女に罪は無いと思う)。

 そして、それとコントラストをなすように、曲の解釈のヒントを与え、生徒を高みへと導く教師の存在感というか、大人が大人の役割を果たしている感が素晴らしいなーと思った。

 2つめの卵(のようなもの)が現れるのは、まさにその指導によって才能が開花する場面。テンションが高まり、「もしかしてわたしたち入れ替わってる!?」みたいな、『君の名は。』をちょっと連想してしまう場面で、あるものがパカっと印象的に割れる。そう、あれが、割れてたでしょ! ……答えを言ってしまうと、画面分割の演出のことなのだけど。僕の心の目は、縦に二分割された画面を「割れた卵」だと感じた。そして殻を破った鳥は、続く力強い演奏シーンで羽ばたいていく。

 なので、「2人の内どっちが青い鳥?」みたいな話ではなくて、卵から鳥が出る話かなと思った。最後の方に、白っぽい鳥が2羽で飛ぶ場面もあったし。

文字

 僕は割と文字に興味があるので、劇中の図書室の棚に「はいぱー色即是空」という本が並んでいたりするのが気になる。あと、進路希望調査用紙の記入欄が狭すぎて、みぞれの名前がはみ出しているので、「記入欄は、記入する人の気持ちを考えて作るべき!」と思ったり。まあ、それはそうと、文字と言えばタイトル。 

 タイトルバックでは、「リズ」の文字がみぞれに、「青い鳥」の文字が希美に重なるようなカメラ位置となる。直前のシーンでは、二人の位置関係が左右逆なので、ある種の印象操作のために意図的に重ねているのだと思う。パンフレットの表紙の絵でも、タイトルとキャラが同様の並びになっている。だから、本作がもし『青い鳥とリズ』というタイトルだったなら、タイトルバックは正面からの構図だったかもしれないし、パンフレットの絵の並びも左右逆だったかもしれない。

 ちなみに、主役2人と絵本の登場人物2人の両方を盛り込んだ版権イラストでは、リズが青い鳥の右側に居る場合もあるが、そういう時は、みぞれも希美の右側に置き、両者を関連付けるルールがあるように見える。

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いちばん好きな場面

 希美のフルートで反射した光が、遠く離れた窓越しにみぞれの身体に当たって、光が身体の表面を撫でると、みぞれが気持ちよさそうな顔をするところ!